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SPECIAL ARCHIVES SAMURAI EDGE Barry Burton MODELVer.Ⅱ バリー・バートンモデルVer.Ⅱ発売記念

担当A案をブラッシュアップ!

3案をたたき台にして、カプコンさんとも「こうしてはどうだろうか?」と意見を交わしながら方向性を模索しました。

サムライエッジは、スタンダードモデル以外全て各キャラクター(持ち主)の性格や能力を反映しています。
その中でも特に“アク”が強いバリーのサムライエッジは、前作以上に「バリーらしさ」を演出しなければファンの方も納得しないでしょう。
その点をふまえて、今作は担当A案をベースにブラッシュアップしていくことに決定しました。

特徴的だったナナメのレイルは、用途が限定的になってしまい面白い発展が見込めなかったことと、コストや強度的な問題で残念ながらオミットすることになりました。ただ、このレイル専用の付属品を考えるのはとても楽しかったです(笑)
一方でコンペンセイターのポートを二重にし、見た目のインパクトや力強さがかなり上がっています。これだけダイナミックなコンペンセイターが付いたハンドガンというのも、なかなか贅沢ではないでしょうか。
また、スタビライザーへの肉抜きの追加、そしてグリップのラバー部分を広くしたことで、かなり垢抜けたデザインになりました。マガジンをロング化したことで、全体的なバランスも良くなっています。

担当A案をブラッシュアップ! グリップは左右非対称。

バリーがオジサンだという認識は両社ともあったので、サイティングがしやすいようにリアサイトの視野を広げるという目標はすぐに決まりました。
とはいえ、ただ視界が広ければいいというわけではありません。サイト越しの視界が広がるほどサイティングにズレが生じやすくなります。このあたりの折り合いが難しく、サイトについては最後の最後まで議論が交わされました。センチネルナインの時もサイトには苦労していましたね。
上のA案試作第2号はほぼ最終形に近い仕上がりになっていますが、この時点でもサイトの形状がフィックスしていないあたり、サイトへのこだわりがお分かりいただけるかと思います。

また、コンペンセイターの上面には、反射を防止するためにミゾを追加しています。コンペンセイターと同じく、これもリボルバーでよく見かけた加工ですね。こうしてところどころにリボルバーへのオマージュを盛り込んでいます。

  • 担当A案をブラッシュアップ!
  • 担当A案をブラッシュアップ!

鋭い人はもう気づいているかと思いますが、「サムライエッジ バリー・バートンモデル Ver.II」を製品化するにあたり、ある注目度の高いパーツを新規に製作しています。そう、「M9用のフレーム」です。M9というのはM92Fの米軍採用名で、実銃のM92F(M9)とM9A1には、アンダーレイルの有無といった違いがあります。

東京マルイのガスブローバックシリーズでは、15年前に「M92F」、そして数年前に「M9A1」をラインナップしています。このM92FとM9A1は、外観はレイルの有無以外に大きな差がないものの中身が全く別物で、マガジン以外パーツの使い回しが一切できません。
ガスブローバックのM9A1は可変ホップアップやデコッキング機能を搭載し、内部メカも最新の技術を反映した決定版と言えます。今回「サムライエッジ バリー・バートンモデル Ver.II」の設定がM92F(M9)ベースとなったら、新しいM9A1の内部メカを組み込みたいと思っていました。「サムライエッジA1 ジル・バレンタインモデル」がM9A1ベースであるのに、その後に発売するモデルがM92Fベースでは示しがつきませんから。

M9A1と同じエンジン・機能を搭載したリニューアル版M92Fの要望は、年々増えています。今作での「M9用フレーム」の新規製作は、M92Fのリニューアルを望むファンの方々にとって今後に繋がる大きな希望になったのではないでしょうか。