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SPECIAL ARCHIVES SAMURAI EDGE Barry Burton MODELVer.Ⅱ バリー・バートンモデルVer.Ⅱ発売記念

アイデアその2:制作課 担当A案

担当Aが提出したのは、洋館事件当時に主流・流行となっていたガンデザインを取り入れながら、「バリー好み」なスタイルにブラッシュアップしたらどうなるか…を想定した案でした。
バリーは初登場時には既に「オジサン」だったので、こと自分が長年好きな「銃」については、新しいトレンドを受け入れ難いくらいには頑固になっているかもしれない…と考えたそうです。

東京マルイ 制作課 担当A

銃と名のつくものは何でも好きな雑食系マニア。主にガスガンを担当し制作している。
お気に入りのコラボモデルは デザートイーグル.50AE【バイオハザード2モデル】。

担当A案での大きな特徴は、トリガーガード前面に設置したナナメのレイルでしょう。
見た目のインパクトやオリジナリティの演出という目的もありますが、なにより「何を装着してどんな効果を付与するか」という点で、ユーザーそれぞれが自分好みのカスタムを楽しむのもアリかなと思ったわけです。

拡張性にダイレクトに響くため、アンダーレイルだけはトレンド(ピカティニー規格)を取り入れている。

コチラが「ここにはコレを付けてください」と全部お膳立てするのではなく、本気でもネタ的でもユーザー達の「こんなものを付けた!」という声を聞いてみたいという気持ちがありました。
とはいえ、「今まで見たことがない仕様」を取り入れるのであれば、想像力を広げるキッカケとなるものを提示する必要性も感じていました。やはりこのレイルに取り付ける付属品くらいは無いと。レイルだけ取り付けて「あとは楽しんでね」では無責任ですよね(笑)

このナナメのレイルの使い道については、東京マルイ側からもカプコン側からも色々な意見が出ましたね。
フォアグリップを取り付けて「M93R」のようなマシンピストル風にしてみたり、トリガーを引く手とは逆の手の人差し指を引っ掛けるパーツを作ってみたり、そもそもナナメのレイル自体を脱着可能にしてみたり。
基本的に「銃をしっかり保持する」ためのパーツが主でしたが、なかなか「これだ!」と思う決定打が出ず…。

担当A案でもう1つの見所が、ガスを両サイドに噴き出す「コンペンセイター」です。主に戦車の砲身や大砲など大型の火器で採用されていますが、昔はリボルバーのカスタムでもよく見かけたスタイルですね。
ガスを噴き出すポート(穴)を上ではなく左右にしたのは、上に噴き出すガスは視界を遮ってしまいサイティングの邪魔になってしまうからです。

  • アイデアその2:制作課 担当A案
  • アイデアその2:制作課 担当A案
  • アイデアその2:制作課 担当A案

M9がベースガンですから、使用する弾は.40SW弾よりパワーが抑えられている9mmパラベラム弾です。また、重りとなるスタビライザーもあるので、マズルジャンプについては前作のバリー・バートンモデルほど気を使わなくてよさそうです。
そこで、今度は左右にポートを設けて、ガスが横に噴き出すようにしています。このタイプのコンペンセイターは反動を軽減する機能があります。ガスが上に吹き出さないので視界は良好、そこに反動の軽減という効果をプラスすることで、「狙い通りにヒットする」という命中精度の高さを目標にしたわけです。

グリップは担当Aも僕と同じくフィンガーチャンネル付きにしてきました。しかし担当A案ではウッドタイプとラバータイプのハイブリッドグリップです。
前作のバリー・バートンモデルではあえてブラック一色のグリップにしていましたが、他のサムライエッジ同様にハイブリッドにすることで、銃口まわりに大胆な改良を加えても「サムライエッジらしさ」が上手く保たれていますよね。また、リボルバー好きなバリーのため、リボルバーテイストを取り入れているのが特徴です。