電動ガンで使用する「Li-Poバッテリー」について説明しています。
ご使用前に、バッテリーの種類を確認しましょう。
乾電池に「マンガン電池」や「アルカリ電池」があるように、バッテリーにもいくつかの種類があります。それぞれ使用方法が異なるので、十分な注意が必要です。
バッテリーは乾電池に比べてパワーや容量が大きいぶん、取扱いを誤ると電池の発熱、発火、破裂などの可能性があり、重大な事故の原因となる場合がありますので、十分ご注意ください。
ここでは主に、電動ガンで使用する「Li-Poバッテリー」について説明しています。
本ページでは「Li-Poバッテリー」についてご説明しています。「ニカドバッテリー」と「ニッケル水素バッテリー」についてはこちらをご覧ください。
必ず取扱い説明書に記述されている方法でご使用ください。
指定以外の方法で使用すると、発熱、発煙、発火、破裂などのキケンがあります。
指定外の充電器を使用すると、発熱、発煙、発火などの可能性があり大変キケンです。
バッテリーの種類や容量によって、使用できる充電器が異なります。充電器を指定のバッテリー以外に使用するのも、危険ですのでおやめください。
※電動ガンで使用した直後もバッテリーが熱くなります。トラブルなどによる発熱ではない場合は、常温に冷ましてから充電を開始してください。
接続したままの状態は、様々なトラブルの原因となります。
なお、満充電後は1日以上放置しないでください。(使用しない場合は、充電器に接続してストレージモードを行なってください。)
バッテリー(本体、コード、コネクター)に損傷を与えたり分解や改造を行うと、ショート、発熱、破裂、発火、発煙の原因となり大変キケンです。
コネクターの誤った接続や、バッテリーを金属製の物と一緒に持ち運んだり保管すると、ショートの原因となります。ショートすると発熱、発煙、発火などのキケンがあります。
また、火の近くや高温、多湿になる所で使用、充電、保管しないでください。発熱、発火、破裂することがあります。
充電器の使用中に異常が起きたら…
通常の廃棄方法
通常の廃棄方法で処理できない場合(回収対象外に該当する場合)
バッテリーの特性上、充電や放電(蓄えた電力を消費すること)を繰り返すことで、徐々に充電できる容量が少なくなっていきます。次のような場合は、新品に交換してください。
バッテリーの種類によって劣化しにくい条件、劣化しやすい条件がありますので、それぞれのバッテリーに適した方法でお取扱いください。
誤った方法での取扱いは、バッテリーの劣化を早めるだけではなく、発熱、発煙、発火、破裂といった危険に繋がります。
「Li-Poバッテリー」は、次のような場合に劣化しやすくなりますのでご注意ください。
A.
電動ガンに接続して使用しているバッテリーの電圧が「一定時間6V以下」になると、出力がストップする機能です。
Li-Poバッテリーは、バッテリー残量が少なくなるにつれて電圧が低下します。電圧が下がりすぎて「過放電」の状態になると、ガスが発生してバッテリーがふくらんでしまいます。一度ふくらんだバッテリーは元に戻らず、本来の性能を発揮することができません。
『MS•Li-Poバッテリー』に搭載している「過放電防止機能」は、バッテリー使用中に一定時間6V以下の電圧になると出力が止まり、過放電を防止します。
「過放電防止機能」は6Vで作動しますが、連射速度が低下してくる6.4Vくらいで使用を止めた方が、バッテリーが長持ちします。
「過放電」にご注意ください!
『MS•Li-Poバッテリー』は、「0℃〜40℃」で充電、使用、保管してください。
バッテリーの温度が0℃以下または40℃以上になると、『MS•Li-Poバッテリー』または電動ガン側の保護回路が作動して、充電や使用ができなくなります。
バッテリーが冷えすぎている場合
バッテリーが熱をもっている場合
充電してくり返し使えることがバッテリーの利点ですが、不適切な充電方法では、バッテリーの性能を十分に引き出すことができなくなってしまいます。
『MS•Li-Poバッテリー』を充電する際は、次の点にご注意ください。
必ず指定された充電器を使用する。
『MS•Li-Poバッテリー』は、必ず当社のLi-Poバッテリー専用充電器で充電してください。その他の充電器を使用すると、発熱、発煙、発火などのキケンがあります。
「過放電防止機能」が作動したら、早めに充電する。
「過放電防止機能」は、自然放電を止めることはできません。バッテリー電圧が低い状態のまま長時間放置すると、過放電となり、バッテリーにとって大きなダメージとなります。
バッテリーが常温(20℃〜30℃)の状態で充電を始める。
使用した直後のバッテリーは熱をもっていますので、常温まで冷ましてから充電してください。また、バッテリーが冷えすぎていると、充電しにくくなります。
バッテリーは、なるべく「使う直前」に充電する。
Li-Poバッテリーは、満充電の時に最も内部で化学反応が起こります。できるだけ満充電の状態を維持しないように使用するのが、Li-Poバッテリーの劣化をおさえ、長持ちさせるポイントです。
充電時には、必ず「セーフティバッグ」に入れる。
『MS•Li-Poセーフティバッグ』は、耐火素材を使用しています。万が一バッテリーが発火した際に、炎の勢いを弱めて延焼をおさえ、炎の吹き出しを軽減させます。
Li-Poバッテリーには「リフレッシュ充電」は不要です!
Li-Poバッテリーは、満充電の時に最も劣化しやすくなる性質をもっています。一方で自然放電などによる「過放電」も大きなダメージとなります。Li-Poバッテリーを保管する時には、なるべく劣化しにくく過放電にもなりにくい適切な電圧にしてから保管することが大切です。
『MS•Li-Poバッテリー』に適した保管方法
A. バッテリーを保管に適した電圧にするために、充電または放電を行う機能です。
当社の『MS•Li-Poセーフティチャージャー』で「ストレージモード」を行うと、『MS•Li-Poバッテリー』の電圧が高い場合には放電、電圧が低い場合には充電し、保管に適した電圧になるまで自動で調整します。
A. 機器に接続していない状態でも、乾電池やバッテリーから少しずつ電力が流れ出ることです。
Li-Poバッテリーは自然放電しにくいバッテリーですが、それでも少しずつ自然放電によってバッテリー残量が減り続けます。過放電とならないように、保管の際は注意が必要です。
うっかりストレージモードをし忘れて保管してしまった時のため、万が一保管中にふくらんだり発熱したりといった異常が起こっていないかを確認するためにも、2ヶ月に1回、定期的にストレージモードを行うようにしましょう。