SPECIAL スペシャルコンテンツ

SPECIAL ARCHIVES SAMURAI EDGE Barry Burton MODELVer.Ⅱ バリー・バートンモデルVer.Ⅱ発売記念

サムライエッジ バリー・バートンモデル Ver.II 誕生秘話

今、射撃ブースに立つバリーが手にする銃は、あきらかにかつてのサムライエッジとは異なっていた。

さらにコンペンセイターの天面には反射防止の工夫も施されている。
これはリボルバー好きのバリーのために、クエントが彼のカスタムリボルバーを参考に導入したものであった。
そして、大型スタビライザーは健在だが、ピカティニーレイルは最新のデバイスに対応すべく溝を細分化してあるのは言うまでもなく、さらに側面には肉抜き用の溝を施し、バランスを考慮した軽量化にもぬかりはない。

使用される銃弾の変更により反動が小さくなったということも幸いし、発射時のガスは横に抜く方式へと変更された。銃のパワーは活かしつつも、銃そのもののバランスを見直し、軽量にする箇所は軽量化する事で、安定性・携行性を重要視したモデルとなり、“今”のバリーの体力を考慮した最高レベルの仕上がりとなっていた。

また、銃のホールド感をアップさせるため、グリップにも工夫が施された。
従来のハイブリットカスタムグリップをさらに進化させ、フィンガーチャンネル付ラバー部分とウッド部分を融合し、バリーの手にぴったりとフィットするように整形されており、さらには銃のフレームに合わせた左右非対称の形状が大きく目を引いた。
今回はあえてウッド部を採用するのも、リボルバーのイメージを踏襲した結果である。もちろん、グリップのセンターには、バリーのイメージカラーである、「ゴールド&レッド」のメダリオンが受け継がれているのは言うまでもない。

コンバットサイトも、大型化されてコンペンセイターに合わせて形状を変更。
AFPB(オートマチック・ファイアリングピン・ブロック)を避けるために左右非対称となっているなど、その銃には細部まで二人の延々と続いた思いが、これでもかと詰められていた。

引き金を引くと、銃身から放たれた銃弾は、すっとターゲットへと吸い込まれていく。
手中にある銃は無駄に暴れることはなく、素直に次の射撃を行うポジションに収まる。
鉄の塊であるはずの銃が腕の一部になったかのような感覚を楽しみながら、バリーは全弾撃ち尽くした。
マガジンを抜くと、バリーは射撃ブースの外にいるクエントに向かって言った。

「これが、俺の求めていたサムライエッジだ」

バリーは満足げにうなずいていたが、クエントは違った。

「ミスターバートン、まだです!まだ終わっていません!」

そう言うなりクエントは射撃ブースに足を踏み入れ、バリーの手から銃を奪い取ると、そのまま研究室へと戻っていった。
あっけにとられたバリーが後を追い、研究室に入ると、クエントがサムライエッジのスライドを外し、工作機械のクランプに固定しているところだった。

「やはり、カタナには銘が入っていませんとね」

クエントがキーボードの上で指を躍らせると、、工作機械が動き出した。
スライドの上を刃物が躍り、文字が刻まれていく。
それを見て、バリーは目を細めながら呟くように言った。

「粋なことをするじゃないか、クエント!」

「先人への敬意を示しただけですよ、バリー」

工作機械が止まると、クエントはスライドを外し、慣れた手つきで組み直し、バリーに手渡した。
バリーが、受け取った新しいサムライエッジをゆっくりと構える。
そこには、流麗な書体で「CUSTOM Kendo SHOP」と刻まれていた。

まさに、「サムライエッジ バリー・バートンモデル Ver.II」が誕生した瞬間である!

サムライエッジとケンド兄弟

ラクーン市警の特殊部隊S.T.A.R.S.に支給されたことで有名な「サムライエッジ」の誕生には、2人の「ケンド」が関わっていた。サンフランシスコでカスタムガンショップ「KENDO」を営む兄のジョウ・ケンドと、ラクーンシティで「ケンド銃砲店」を営む弟のロバート・ケンドだ。

1997年12月、S.T.A.R.S.の制式ハンドガンを決めるトライアルには、3つのハンドガンが名乗りを上げた。1つ目はラクーンシティの市政を動かすほど影響力をもつ製薬会社「アンブレラ」のハンドガン。2つ目はラクーン市警からの依頼を受けてジョウが手がけたハンドガン。3つ目は友人であるバリーからトライアルの話を聞いたロバートが、バリーの要望をそのまま形にしたハンドガンだ。
トライアルには制式ハンドガンとしての必要条件が定められていたが、ロバートが提出したハンドガンはその条件から完全に逸脱しいたため、実質的にはアンブレラ社とジョウとの対決となっている。
トライアルでは各種弾薬を使った命中精度のテスト、4万発以上の実射テスト、海水につけての耐蝕テスト、落下テスト等が行われた。それら全てにおいて最高成績を収めたジョウのハンドガンは、1998年3月に一部改良を施し、S.T.A.R.S.の隊員4名によるテスト運用を経て、1998年6月に晴れて制式採用へと至ったのだ。

制式採用となり、S.T.A.R.S.隊員へと支給されたサムライエッジは、ジョウの巧みな技によってそのポテンシャルを「F1」のレースマシーン並みに引き上げられている。しかしクリス、ジル、バリー、ウェスカーの4人はさらなるサムライエッジの改良をジョウへと依頼。それぞれの個性を反映した4種のカスタム・サムライエッジが誕生した。

← ラクーンシティにあるケンド銃砲店。
オーナーでありジョウ・ケンドの弟であるロバート・ケンドは、共通の趣味(銃のコレクション)を通じてバリーと深い交友を持っていた。
しかし、1998年9月にラクーンシティ全域でバイオハザードが発生。ロバートは隣町への避難を考えていたが、ゾンビの襲撃に遭い、惜しくも命を落としている。

「サムライエッジ バリー・バートンモデル Ver.Ⅱ誕生秘話」の完全版は製品付属の小冊子でお楽しみください! [2015年完全限定品]※対象年齢18歳以上 サムライエッジバリー・バートンモデルVer.Ⅱ 発売日:2015年4月10日 価格:¥27,800(税別) SAMURAI EDGE Barry Burton MODELVerⅡ