「センチネルナイン徹底解明」もついに最終回です。
第7回まで「バイオハザード」という作品世界での「センチネルナイン」の設定を読んできた皆さんは、これほどしっかりした公式設定がありながら、「なぜセンチネルナインがゲームに出ていないのか」とギモンに思ったのではないでしょうか。
「サムライ・エッジ」のようにゲーム内で実際にキャラクターが使っているモデルは、ゲームをプレイされる方たちの思い入れも大きいものです。バイオハザード6のプロデューサー・平林さんも、「センチネルナイン レオンモデル」がゲーム未登場のまま発売となることを気にしておられました。
カプコンさんが「バイオハザード6」を発売したのは、東京マルイが「センチネルナイン レオンモデル」の発表をした5ヶ月後の2012年10月でした。
ゲームにも開発期間がありますので、バイオハザード6にセンチネルナインを登場させるためには、その3〜4年前にはある程度の仕様を決定し、限定品発売の有無を判断する必要があります。
ですが、「センチネルナイン レオンモデル」開発のキッカケは2011年(第1回参照)でしたし、バイオハザード6の発売が異例と言えるほど前倒しとなったこともあり、残念ながらバイオハザード6への登場は時間的に実現できなかったのです。
しかし「レオンモデル」を名乗るからには、「バイオハザード」と「レオン」そして「センチネルナイン」の間に、ファンの方たちを納得させるだけの強いつながりが必要です。
そこでバイオハザードの銃火器プロデューサー・竹中さんが作ってくださったのが、当連載で紹介してきた「DSOの対バイオテロ専用ハンドガン・センチネルナイン」の設定です。限定品「センチネルナイン レオンモデル」で使われるだけでなく、ゲーム「バイオハザード」の世界にも組み込まれる、れっきとした公式設定です。
また、この限定品のためだけに、レオンがセンチネルナインを構えているキーアートもいただきました。
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▲ バイオハザード6(公式サイト)
DSOのエージェントであるレオンも、主人公の1人として活躍する。
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▲ サムライ・エッジはこれまで多くのバイオハザード作品に登場している。クリスやジル、バリー、ウェスカーが使う銃としてファンの認知度も高い。
一方東京マルイでは、限定品「センチネルナイン レオンモデル」の製品ロゴ制作と、ガンケース選びにとりかかりました。こういった小道具へのコダワリも、製品本体の「バイオハザードらしさ」をいっそう引き立たせる重要な要素です。
センチネルナインを開発するにあたっては、カプコンさんも東京マルイも、当然「先」を見越して作品設定や製品の展開を考えています。
バイオハザード6には登場させることができませんでしたが、設定面での土台を固めたことで、今後のバイオハザード作品にセンチネルナインが登場したり、銃にまつわるストーリーがさらに広がる可能性もあります。
今はまだこの後の計画を明かすことができませんが、まずは2013年限定品「センチネルナイン レオンモデル」を、その背景ストーリーごと楽しんでいただければと思います。