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●第二次大戦の最強戦車「タイガー
I」
第二次世界大戦中、活躍した数多の戦車の中で最も知名度が高く、現代に至っても高い人気を誇るドイツ軍重戦車「タイガーT」。最大100mmの厚さを誇る装甲は並みいる連合軍戦車の主砲をすべて弾き返し、強力な56口径88mm砲は、敵戦車をアウトレンジから確実に撃破し、まさに「無敵」の存在であった。タイガー部隊の中から、敵戦車100台以上の撃破を記録した“タンク・エース”が多く輩出したことからもタイガー戦車の優秀さがうかがえる。
●「タイガーT」の開発
1941年“タイガープログラム”と呼称された重戦車開発・調達計画がスタートした。車体の開発はヘンシェル社とポルシェ社が行い、主砲および砲塔の開発はクルップ社が担当した。ポルシェ社の車体は1940年に試作が開始されていたガソリンエンジンと電動モーターのハイブリッド。一方のヘンシェル社の車体は、同社がかねてより開発中の重戦車用車体を改造し、ポルシェ車体用に開発されたクルップ社製88mm主砲塔を搭載していた。1942年10月末の比較試験により量産型は製造安定性の高いヘンシェル型に決定し、(完成していたポルシェ型90輛は重駆逐戦車“フェアデナント”に改造される事となる)ここに「装甲戦闘車輌XT H(ヘンシェル)-T型(VK45.01)」、タイガー
I が正式に誕生したのである。(公式名称は1943年3月5日を持って装甲戦闘車輌タイガー/sd.kfz.181/E型と変更された。)
●「タイガーT・初期型」と第503独立重戦車大隊
「タイガーT」は1942年5月から1944年8月まで1,346輛生産され、極初期型・初期型・中期型・後期型・最後期型に分類される。初期型の特徴は、
1.砲塔左右に3連型発煙弾発射器装備
2.戦車長用ハッチ(キューポラ)が中期型以降に比べ高く、ハッチが上方へ開く型式
3.防塵(ファイフェル)フィルターが機関室上面から後部にかけて装着されている
事などが挙げられる。
また、1943年2月生産分までは車体色がパンツァーグレイ1色で塗装されている事も特徴の一つだろう。ドイツ陸軍第503独立重戦車大隊は当初、北アフリカに派遣される予定であったが、スターリングラードのソ連軍の反撃を阻止するため急遽、東部戦線へ派遣され、以降終戦までソ連軍を相手に奮戦を続け、第二次世界大戦中、最大の戦車戦となった「クルスクの戦い」にも最高車輌数で参加し活躍している。終戦までの同隊の記録は敵戦車1,700輛以上、敵火砲2,000門以上撃破と数在る重戦車大隊中、最大の戦果を達成している。部隊マークは「虎の横顔」で正面装甲に描かれていた。
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